top of page

世話人(代表)挨拶

​ 場面緘黙症の理解と支援に関して,十分に行き届いていない現状があります。場面緘黙症で悩んでいる方々は,誰にも相談できず,独りで悩みを抱えていることが多いです。そこで,​理解と支援の輪を広げるために,2015年7月21日,当グループを設立しました。場面緘黙症で悩んでいる方々にとって「やさしい社会」の実現に向けて,その一端を担えたらと思っています。設立当時を振り返ると,設立の一歩を踏み出せたのは,当時大学院で場面緘黙症の研究に取り組んでいた冨岡奈津代さんの存在が大きかったです。冨岡さんの行動力に刺激を受けて,思いっ切った一歩を踏み出すことができました。現在まで当グループの活動を継続できているのは,冨岡さんをはじめ,全国で場面緘黙症に関わる活動をしている方々とのつながりがあったからこそです。改めて,感謝申し上げます。​
​​
 場面緘黙症は,社交不安症を併発する割合が非常に高いです。当グループ開催の集団相談会では,社交不安症に関連する相談も多いです。そのような現状を踏まえて,2025年1月より,当グループでは場面緘黙症に加えて「社交不安症」も対象としています。社交不安症のサポートグループ自体が少ない現状がありますので,こちらについても理解と支援の輪を広げていきたいと思っています。​
​​
 私は,大学の講義で場面緘黙症という名前を知ってから関心をもち,大学院在籍時に全国団体の「かんもくの会」代表の浜田貴照さんとつながり,場面緘黙症について支援が行き届いていない現状を知りました。そこから大学院での研究テーマとなり,大学院修了後もライフワークとする決意を固めたことを,今でもはっきりと覚えています。2024年3月に「かんもくの会」の活動が終了しました。浜田さんとの出会いが私の「場面緘黙症支援のはじまり」でしたので,感慨深いものがあります。ここに,浜田さんのこれまでの取り組みに敬意を表したいと思います。浜田さんと出会ってから現在までのことを心に留め,グループの運営に尽力してまいりたいと思います。

2025/01/01​​ 世話人 広瀬 慎一

​運営スタッフの紹介

広瀬 慎一(公認心理師・臨床心理士,北海道札幌市の精神科病院カウンセラー)

冨岡 奈津代(公認心理師・臨床心理士,福島県の小中学校スクールカウンセラー)

bottom of page